CGI  
 2004年

◇花組
「飛翔無限」

ついにここまで来たか、ユー・トドロキ。
なんだか不思議な気持ちになってしまった。
春日野先生のドキドキハラハラな舞は素晴らしいです。
何歳か知らないけど、こんなに舞えるなんて凄い。
後ろで流れる歌がとても上手かった。
「天使の季節」
喜劇と植田紳爾という最悪の組み合わせ。
頑張ってアドリブ飛ばす花組を見て、とてもじゃないが気の毒になった。
春野さんの早変わりは楽しかった。
しかし、これはおとぎ話なのか…ううむ。
「アプローズ・タカラヅカ」
芝居が芝居なだけに、凄くよく見えた。
マフィア?な春野さんと、盲目の女役のふづきサンのシーン。
このシーンを芝居にすればどれほど良かったか…
なんて思ったり思わなかったり。
やっぱりANJUサンの振り付けは好きだなあ。

◇宙組(ドラマシティ)
「BOXMAN」

これは面白かった!!…途中までは。
OL花總サンとか、とても良かったのに。
金庫破りの和央サンも、とても格好良かったのに。
ラストのケビン@和央サンの台詞が、あまりにもクサくて。
ちょっと格好良すぎて、微妙で。
とても見てはいられない状態になった。
申し訳ないけど、鳥肌が立ってしまった。
ラストさえ無ければ、良かったのかもしれない…
だめだ、最近の正塚先生はあかんわ。

◇月組(全国ツアー)
「ジャワの踊り子」

予想以上に良くて驚いた。
彩輝さんはヒーローだし、映美さんはヒロインだし(そりゃそうだ)
大空さんはおいしいし、北翔さんは上手すぎだし。
越乃さんのオジサマっぷりもたまらんかった。
お魚の場面はどうしようもないが、まぁ良いか。
彩輝さんと映美さんは稀に見る良いコンビかもしれない。
…すんません、ごっつい甘党で。

◇星組
「1914/愛」

モンマルトルで繰り広げられる、若者の物語。
タイトルから予想してたストーリーとは全く違う。
実はコメディなのだ。
帽子を深く被り、目が影で見えない湖月サンがとても格好良い。
貴城サンの王子っぷりがもう…たまらん。むちゃタイプ。
大和さんの襟足にかかる髪の毛が、色っぽい。
ただ、この作品で泣いた人なんて、私以外に居るのだろうか…。
「タカラヅカ絢爛」−灼熱のカリビアン・ナイト−
みんな黒塗りで登場。ラテン系のショー。
妖精と人間の恋というストーリーがあったりする。
最後は妖精ポノポは人間世界で生きると決める、といった感じ(かな?)
湖月さんが檀さんを持ち上げるシーンがもう、凄かった。
息を飲むシーン。
最後は、客席と一体になれる振り付けつき。
とっっっても楽しいショーでした。

◇雪組
「スサノオ」

噂の問題作。
内容はともかく、朝海さんが漫画から出てくるような容姿で。
むちゃくちゃ格好良かった。
ただ一つ覚えていることは、アオセトナ役の水夏希サンに爆笑してしまった事。
誘拐した女の子を洗脳し、ファンにしてしまうのだ。
歌うたびに、きゃーきゃー言われてるのだ。
しまいには、網タイツをかぶってしまうのだ。
これを見て笑わない人は居ないだろう…。
…ごめんなさい、水さんファンの方々。水サン、好きなのよ。
「タカラヅカ・グローリー」
宝塚を讃えるショー。
90期生の頭には、90の看板。思わず吹き出す。
しかし。90人ラインダンスの方は凄かった。
好きなシーンは、ゴスペルのシーン。
この時の舞風りらサンのダンス、めちゃめちゃ良かった。
思わず見入ってしまった。
そして初風緑サンの歌声も、言うまでもなく良かった。

◇宙組
「ファントム」

良い作品だった、と言えば嘘になるかもしれない。
全てが良かったというわけでは無いから。
でも、とても良かったシーンもあった。
ただそのシーンを「良かった」の一言で表してしまって良いのだろうか。
…何か違う。
ただ、「見て良かった」と思えた。
表現力が無い私だから、こんな言葉しか思いつかない。
ごめんなさい。
この舞台に出会えて、よかった。

◇月組
「飛鳥夕映え」−蘇我入鹿−

新生月組の誕生。
幕開き。
彩輝サンはいつもながらドキドキさせてくれた。
鎌足の悪役っぷりが気持ちよかった。
最後は妹さんに殺される彩輝さん。
ちょっと笑えた。
でも好きだった。美だった。さすが柴田作品。
いい作品だった。面白かった。
「タカラヅカ絢爛II」−灼熱のカリビアン・ナイト−
星組の続演モノ。
あのパワフル星組だから出来るショーだと思ってて、最初不安だったけど。
月組さんらしく、シーンが書き換えられていて。
見ていて楽しいショーでした。
特出組の貴公子と俺様の色気は必見。
ゆらサンのヅラはもっと必見。
彩輝サン、トップおめでとう。
映美サン、ありがとう。
このコンビ見てると、癒されたなぁ。

◇花組
「La Esperanza」−いつか叶う−

正塚先生の大劇場作品が苦手な私。
最近の正塚先生なんて、ハズレばっかり。
でも今回はまだマシだったと思う。普通だった。
自然に話してるハズなのに、どこか不自然な春野サンとか。
ペンギンマニアな春野サンとか。
汗をかきながら雪原で踊る春野サンとか。
見ていて楽しかった。
他は知らない。
「TAKARAZUKA舞夢!」
アテネ五輪と同時期なので、ギリシャ神話がテーマ。
オスカル・春野サンが歌うわ歌う。
そんなに歌わせて大丈夫かい、と不安だったが。
途中は花組名物・ホスト軍団があったり。
なんせか矢吹サンが色っぽすぎて。
そして「ゼウスの涙」にはハマってしまった。
さすがYOSHIKIさん、さすが春野サン、と言った所。
この為に何度か劇場へ足を運んでしまった。
何度か見たが、後になるにつれイマイチだったけど。
でも、大好きなショーだった。

◇星組
「花舞う長安」−玄宗と楊貴妃−

もはや、つっこんではならない事だけど。
玄宗、若すぎ。これも宝塚ゆえ。
酔っぱらう楊貴妃@檀さんがもう…!!!
いいの?こんなに美しくて。
そして安禄山@安蘭けいサンが格好良すぎた。
燃える男・安禄山。
背中にメラメラと燃える炎が見えるぐらい。
そして色気ムンムン。
おかえり安蘭サン。
…で、主役はモチロン楊貴妃ですよね?
「ロマンチカ宝塚’04」−ドルチェ・ヴィータ!−
オギーマジックは怖い。
ものすごく良いショーだった。
こちらは檀サンが主役のはずなのだけど、あんまり記憶にない。
ブランコで登場シーンを見て、伝説の「虹のナターシャ」の続編か!?と思わせた。
多分2階最後列だと、見えなかったと思う。
最近のショーはそういうのが多いから、なんとも。
あと、安蘭サン、歌いすぎ。
でも聴き心地が良かった。
最後の、湖月サンと安蘭サンのギラギラ男役ダンス。
二人は全く違うタイプの男役なんだけど、どこかマッチしていて。
私は二人のこういうのが見たかったのだ!と、嬉しかった。

◇雪組
「青い鳥を捜して」

貴城サンのちょっと抜けた役が愛らしかった。
白羽サンの体を張った演技が凄かった。
音月サンの女役が可愛らしかった。
…それだけで勘弁してください。
「タカラヅカ・ドリーム・キングダム」
90周年、タカラヅカで埋め尽くされたタイトルの最終章。
つーか…なんつータイトルや!!!
無駄に宝塚という名がついてた今年だが、一番強烈なタイトル。
が、ふたを開けてみると、これがなかなか面白い。
ダンサー朝海サンの魅力満載。本当に凄いのだ。
轟サンと朝海サンの絡みは、なんとも色っぽく。
貴城サンのヅラは、他にもっといいのがなかったのか!?と。
前評判で轟サンの白カツラが不評だったのだけど、個人的にはカナリきた。
美しかった。惚れ直した。さすが天下の轟悠。
とても面白いショーだった。
ただ…全くストーリーが分からなかった。

◇月組(バウ)
「熱帯夜話」−眠れない夜に…−

彩輝さんのサヨナラバウ公演。
ストーリーは破壊的だったのでともかく。
彩輝さんの今までの役を思い出させてくれる作品。
「ローズ」の場面、本当に良かった。
決して上手い歌では無い。
けれど泣けた。本当に泣けた。
ああ、見て良かった。そう思わせてくれた。
見てるみんなを笑顔にしてくれた。
いい雰囲気だった。

◇花組(ドラマシティ)
「天の鼓」−夢幻にこそなりにけれ−

さすが児玉先生。
やってくれたな。
…どれだけツッコミさせんねん!!
あっちにツッコミ、こっちにツッコミ。
しまいにはどうでもよくなり、心から楽しもうと思ってしまう。
もうホンマに面白かった。
楽しんでいたら、最終兵器投入。
ゼウス@春野さん登場。
久しぶりです、ゼウス様。
でも、みんな綺麗だった。
春野さん&ふづきサンは日本物がとても似合う。
春野さんの攻めっぷりが楽しかった。お色気。
目をひいたのは、桐生園加サン。良い役だった。
しかしまぁ、鼓の叩く動作と音があってないのがヒヤヒヤもんだった。