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 真矢みきサン

もしかしてMYアイドル?
もしかして、もしかするとそうなのかもしれない。

初めての生での観劇が某貸切公演。
その時の抽選で当たったチケット。
演目は「ザッツ・レビュー」。
それが出会い。
お席もなかなか前の方だった。
しかし詳しくは覚えてない…半券も印字が消えてるし。
(パレードの写真がチケットの背景だったやつ。)
なんせか、お顔がハッキリ見える場所だったことだけ覚えてる。

舞台も正直、あんまり覚えてない。
その日観た以来、そのビデオとか全く観てないから。
確か、幕開きに羽を背負ってキラキラ衣装な真矢サンが出てきた様な気がする。
バックには歌詞が書いてあるボードか何かがあったような。
わー素敵。
わー格好良い。
しかしその感動は、次の衝撃で打ち消された。
次の衝撃。
何がって?それは。
トップスターが変な言葉喋ってる。
トップスターが変な衣装着ている。
トップスターがベンチから落ちた。
トップスターが工事現場でぐるぐる回ってる。

当時の私は、トップスターと言えばキラキラな衣装を着て、
ロングブーツ履いてキザってキメてのイメージを持っていた(らしい)
だから衝撃的だった。
だけど、そんな真矢さんに一瞬で惚れた(らしい)
ビジュアルも格好良かったし、声も好きだった(当時から声フェチ…)
泰平さんも面白い男で、好きだった。
うん、格好良かった。
休憩時間にパンフレットのお稽古場の写真を見て、
素顔も綺麗な人なんだと感動した記憶がある。

そんな私に追い打ちをかけたのが、その時のショー。
黒燕尾の群舞。
…うっはああああーーー!!
ハマった。
何にって。
黒燕尾を着た真矢さんのキメキメダンスに。
と同時に、周りで踊る花組さん達に。
おそらく黒燕尾好きの原点はこれだろう。
格好良かった。

その帰り、出待ち集団を見る。
私も見たいと母に頼んだが、母は夕飯の準備をしなければならない。
だからダメだと言われ、すぐ帰った。
そしてその幼き私は、真矢サンの相手役になるのが夢になった。

しかしその後、退団発表をされた。
私の夢は無惨にも崩れ去った。
せめて退団公演を見ようと思った。
当時の私は小学生。
お金が無いのだ。
だから退団公演にも行けなかった。
だから駅貼りのポスターを必死に見た。
そのポスターもまた格好良かったんだ。
見とれすぎて電車に乗り遅れたという苦い思い出もあるけど。
ホントに好きだったんだ。

真矢みき。
あの幼き小学生の脳天をぶち破った人。
もしかしなくても、MYアイドル。

余談だが、当時私は2番手時代の真矢さんを知らなかった。
最近になって色々舞台見たけど。
…なるほど、2番手時代最高って言う人の気持ちが分かる気がした。