紫吹淳サン

胸元の帝王。
ちょっと、開けすぎ。
でも、セクシー。
それが、紫吹サン。

私は何より、この人の「目」が好きだった。
こぼれ落ちそうなぐらいの、大きな目。
ふとした所で見せる、目の演技。
伏し目、流し目、ウィンク。
何て言葉で表せば良いのか分からない。
ただ言える事は、
見る人をドキドキさせる目。
一階席の最前列の人は勿論、
二階席後方の人までも、魅了する目。
客席全てを魅了するような、目。
…恥ずかしながら、私も少しドキッとした。
オペラグラス越しに見えるその目は、
大きな愛が満ちあふれていた。
そんなリカチャンの目が、私は好きだった。

そして、歌声が大好きだった。
低く、少しかすれが入った声。
甘い甘い歌声。
歌唱力は…。
ただ、独自の雰囲気を作るのがとても上手い人だったと思う。
歌声を聴く人全てを、紫吹サンのムードで一色にさせてしまう。
劇場全体を紫吹色で一色にしてしまう人。
歌が上手い、というより巧い人。
素敵な人だった。

ダンスを踊らせても格好良かった。
「ブエノスアイレスの風」のニコラスには、惚れ込んでいた(と思う)。
私はダンスに関しては素人なので、上手かったのかどうかは分からないけれど。
とってもとっても色気があった。
ダンスでも紫吹色に染めてしまう人。
やっぱりこのダンスの時の目、好きだったなぁ。

アダルティな雰囲気を出すのはプロ。
不倫なんてどんと来い。
どんと紫吹色に染めます。
でもトップになってからはそういう役が無くて、ちょっと残念。

ファッションは紫吹色を出し過ぎて、ちょっと……。
けど、自分の独自の雰囲気をいつまでも壊さなかった人。

いつまでも、紫吹色で染め続けて下さい。